A.P.C.とDENIMEの色落ち具合

2017-06-12

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 ここにアペセのレスキューとドゥニームの66がある。共に短パンにして適当に洗濯、天日干しをしてきたやつだ。今回は双方の色落ち具合を比較ししながら傍観者としてゴネる。プレイヤー(製作者)ではない単なる購入者としてのダサさは自覚してる。つまらない評論家としてホザく


 まずはA.P.C.から。チェーンステッチで裾あげをしたのでアタリは上々。この裾のアタリは好みだ。アペセデフォのシングルステッチだとこうはならない。またミミのアタリも気持ち程度に見受けられる。パッカリング各箇所のアタリは良くない


 次はアペセの背面。バックヨークのパッカリングのアタリは思ったよりもでていた。ポケットの周りの方はイマイチ


 次はドゥニーム。ちなみに現行。アペセよりはミミの存在感がある。その他色落ち具合もヴィンテージの501を意識しているのが感じ取れる。完コピできていないが、これはこれで好き


 denimeの背面。アペセよりパッカリングのアタリがでてる。裾のアタリは同じようなものだから、縫製時のミシンのせいか(憶測)


 次はアペセのバックポケット周辺。凹凸が弱いのでアタリも弱め。ボコボコしてほしいね


 次はドゥニームのバックポケット周辺。凹凸があってアタリがついてる


 アペセのベルトループ。芯がないので平坦な色落ちになっている


 ドゥニームのベルトループ。芯があるので凸に沿ったアタリがついている


 上掲の二本共にパッカリングのアタリが付くのには十分な回数を穿いて洗濯したと思う。証拠はアペセのベルトループの白さ。二つとも夏場着用してきたので、洗濯は適宜行ってきた。今回はアペセジーンズの色落ち具合の非難みたいな投稿になったけど、これくらいの色落ちでも十分だと思う。一般的には

 アペセの色落ち具合でも十分じゃん。パッと見でいい色落ちをしてるしさ。ヒゲもつくし、ハチノスも充分だ、タテオチもいい感じだしさ。でもパッカリング、そのアタリは弱いよ。いきなりディスになるけどパッカリングのアタリを考慮しないのは

1989年にデザイナーのジャン・トゥイトゥは、今世紀初頭のアメリカ開拓者に愛用されたデニムジーンズを再現したいと考えました。その特徴は、"赤耳を付けることによりねじれにくくなり、縫い目の強度が増す"というものです。使用されている生地は、職人的手法をもとにしたインディゴ染めの綿で織られたデニム生地という名にふさわしい性質を持っています。

 上の引用はアペセジーンズの方針。この今世紀初頭のデニムジーンズを再現したいというのは実質的に再現できてない。パッカリングのアタリが甘いし、裾はシングルだし、労働者向けのジーンズとしては値上げしすぎだしね。デザイナージーンズやレプリカ系ジーンズも所詮はお洒落着としてのジーンズであって、ガチのジーンズはワークマンとかで販売されてるジーンズなんじゃねえかなと思った。そして自分はお洒落着としてのジーンズを穿いているだけであって、突き詰めたジーンズラバーは労働者向けのジーンズを穿くんじゃねえかなと。この観点だとGUで販売されてるジーンズこそリアルになってくるね。色落ちとか関係ねえ、消耗品として穿きつぶすだけのジーンズこそ本来のジーンズだと思う

 まとめると自分はジーンズ愛好家であり、ジーンズをガチで穿く人ではない。夏場も適当にジーンズを穿いて、ベタついたら洗う人のほうが自分よりリアルだからね。でもそういう人たちはジーンズブログなんてやらないから見えないだけ。自分のジーンズなんかよりユニクロあたりで買ったジーンズを自然に穿き込んでいる人の方が格好いいよ。そこには生生しいエグさがあるから。ジーンズの美しさって私生活や価値観の生生しいエグい反映じゃん。この観点でみるとまだまだだなと思える。一方で理想の色落ちを追い求める自分を無碍に出来ないんだけどさ

 それは弱さか、理想を追い求める強さかはわからない、結局は人はやりたいからやるってことで溜飲を下げる。自分はまだ理想を追従してもいいかなと思っているけど変わるかもね。万物は流転するし、二律背反だ

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